『月下美人を育てて10年目』
2014年から育て始めた月下美人は、今年で10年に為りました。 育て方が中々難しいもので、失敗の連続で未だに満足のゆくもので有りません。毎年の株分け、剪定、鉢植え、肥料遣りで試行錯誤の連続です。
最初の頃は、余りにも生い茂る葉っぱ(特に新芽)を夢中で剪定をしていました。 ところが、花芽を点ける葉は2年葉とか3年葉で無いと花芽を点かないのです。 ですから、新芽ばかりを剪定して居たら花芽は殆んど点かなくなり、パラパラと1〜2個だけなのです。 そんな事で枝葉を大きくしないと立派な花は咲かないと解り、それから剪定に気を付け枝の成長に特に気を付けています。
毎年幾らか株分けした鉢を近所の知り合いにお上げしているのですが、育て方が結構な手間と愛情が必要なので、お渡し後はその方々の器量で沢山の立派な花を咲かせて欲しいと祈って居るのです。 マンションのベランダで大小20鉢くらいに増えていますが、日々成長の期待と百花繚乱ならぬ一花の月下美人の乱舞を夢見ているのです。
ここ数年は温暖化の影響か、7月頃の新芽の葉先や花芽が日焼けして黒くなったり落ちたりで全滅でした。 折角芽が出たのにと悔しがっていましたが今年はいよいよ堪忍袋の緒が切れて、7月末から日焼け防止用の簾を数枚買って来て直日射を避ける為に覆ったのです。 それから出た目は育ち始め、何個かは落ちましたが、7〜8個程の蕾が大きく膨らみ咲くばかりに為りました。 2年振りに開花を楽しめると思い、満月の夜に咲くとも謂れてるのでスーパームーンの日に期待しました。 が昨夜は3日程遅れましたが咲きました。 多分今夜は4個くらい咲きそうで、期待で気持ちがワクワクしています。 結局、今回は7個程の大輪豪華絢爛、甘い香りもマンション中を包み込む程でした。 私が月下美人を育てて十年で一番の成功でした。
月下美人の花は、「夜に咲き、翌朝には萎んでしまう」「満月や新月の夜に咲く」「甘く心地良い、優雅な香りがする」 又、「年に一夜しか咲かない一夜花」です。 神秘的なイメージで愛されている花なので、名前の由来の俗説や、学問的な分類や生育法などが色々と語られています。 これからも日々観察し、よく手入れして剪定植替えを重ねて行って、豪華絢爛な花を咲かせ続けます。
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