東宝映画『国宝』を観て来ました。3時間の大作です。 introduction その才能が、血筋を凌駕する―――。 吉田修一自身が3年間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた渾身作「国宝」。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄50年を描いた壮大な一代記。そんな「国宝」が、世界最高峰のスタッフ&キャストの奇跡のような集結で、堂々の映画化を果たす。 本作のメガホンを執るのは、李相日監督。『フラガール』(2006)では日本中を感動の涙で包み、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞した、常に最新作が期待される監督。 脚本は奥寺佐渡子。複雑に絡み合う人間関係や、心のひだの部分にも光を当てる表現でさまざまな脚本賞の受賞歴もある、日本を代表する脚本家だ。 撮影にはソフィアン・エル・ファニ。緻密で繊細なカメラワークを得意とする世界の名匠が、李相日監督作品に初参加。 美術監督には種田陽平。歌舞伎という禁断の世界をより鮮やかに演出する。 また、四代目中村鴈治郎が本作の歌舞伎指導に入り、本編に俳優としても参加。緻密で繊細な所作を俳優陣へすり込み、作品を高みへと引き上げる。 キャストにも、日本を代表する超豪華俳優陣が集結。 主演である稀代の女方・立花喜久雄を演じるのは、その圧倒的演技力で脚光を浴びる吉沢亮。 喜久雄のライバルとなる歌舞伎名門の御曹司・大垣俊介を演じるのは、数々の映画賞に輝く横浜流星。 そして歌舞伎名門の当主・花井半二郎にもはや世界的名俳優と名高い渡辺謙。 さらには、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、永瀬正敏、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、嶋田久作、宮澤エマといった、日本映画には欠かせない主演級の俳優達が一堂に揃い、物語をより美しく、熱くする。 超一流の原作&キャスト&スタッフが圧倒的熱量で贈る『国宝』。 人生で観るべき、唯一無二で濃密な映画体験を。
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