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■ オジーの東京ブラツ記0003 『レトロな東京駅』2014.01.12

レトロな東京駅

リニュアルされた東京駅は綺麗で一見の価値があります、と聞いて行ってきました。 早い宵闇にライトアップの灯りと取り巻く高層ビルの街明りでくっきりと浮び揚っていました。 また長い駅舎の外壁を大画面に、シネマスクリーン映画の様に電車が走っていて一瞬何事かと驚いてしまいました。 皇居の方から眺めるとそれは広々とした公園のような歩道の先にレトロなゴージャス東京駅が存在感を示して在るのです。

中学の修学旅行以来の皇居二重橋付近からブラブラと散策しながら駅に向かっていると、宵闇に飛び交うカメラのフラシュの光、夫々のお国訛りの歓声と言い合いをしている様な外国語とかが入り混じって、喧騒な団体さん達が犇めいていました。 一つの団体さんの世話人らしい年配者と目が合った、親しいそうな笑顔と目で「やれやれ、爺さん婆さん達のお上りさんを引率するのは大変」だと嬉しそうにそうボヤいていた。 集合写真を撮る為に呼びかけ、勝手に右往左往する人達に手を焼いていました。 このオジサンの行動を見るともなく、付かず離れず目だけで微笑みながら話していたが、やがてお互いに雑踏の中に消えていきました。 コーヒーでも飲みながらゆっくりと人生の話などをしてみたい衝動に駆られるオジサンでしたが、只のゆきずりでもう二度と会うことはないでしょう。

この頃思うに街で行きずりの人にふと声をかけて見たいという衝動に駆られます、東京は流石に人が多く何処へ行っても人、人の怒涛のようです、その中でちょっと目を引くオジサンがやはり多いのです、その辺の喫茶店にコーヒーでも誘い人生の話などを聞きたいと思いつつも一度も実現したことはありません。 この様に一方的な行きずりの人はもう二度と見掛けることはありません、思い出すことも少なく忘却の彼方へと消えて行きます。 一期一会と謂って一度の出会いを大切にすると言いますが、言葉を交わすこともないそれ以前の心の気まぐれですね。 私は仕事柄毎日多くの人と出会います、しっかりと挨拶し軽い自己紹介などをしながら酒杯を交わします。 お客様のお顔は一度会ったら例えウロ覚えでも思い出しますが名前はなかなか覚えきりません、3度以上会わないと名前と顔が一致しませんが努力は怠りません。

リニュアルされた東京駅は威厳を保ちやはり日本を象徴する駅舎です、今度は皇居周辺を散策してみたいですね