♪ああ上野駅♪
この歌は井沢八郎のデビュー曲で過っての集団就職列車を唄った歌謡曲すね、 私は昨年3月弥生上野の山に桜の咲く頃に64歳にして上野駅に降り立ちました、オジーの小さい胸で大きな『男の浪漫』を求め(注、男にロマンではありません)、一抹の不安を持ちながらも大きく希望を膨らませてスックと立ちました。 花の東京への憧れは高校時代からあり、当時は集団就職のブームも過ぎて東京オリンピックも終わり何となく不景気感があった、そんな事は関係なくトップスター吉永小百合さんが早稲田大学に入学したことに感動を受け早速に影響を受けて東京に出ようと思った、そして家も貧しいので苦学生に為ろうと秘かに心を躍らせて稚拙な夢だけを見ていた。 ところが高校の先生に相談したら軽く一笑されてしまった、その先生は東京のスポーツ系大学を出て居て東京での生活の生半可でない大変さを伝え、また将来地元で生業を企てるならば地元に残り基礎つくりをする方が賢明ではないかと、などを話されてあっさりと諭されてしまった。
あれから数十年が経ち、夢が叶い上野の地で仕事をすることになりました、家族を地元に残したまま単身赴任で3畳1間の軋むベッドで独り暮らしです、東京での過酷な生活環境は一向に気になりません、それ以上に仕事に遣り甲斐を感じ無我夢中で働いています。 小さなお店に拘らず東京、近県、全国から訪ねて来てくれます、花の東京や近県の人の多さには大きな驚きです、地元は政令都市ではありましたが単独で衛星都市がないのです、東京の周りは政令都市の衛星が相当数あります、従って人口の絶対数が圧倒的に違います。
多くの人たちとの出会いは毎日が新鮮な気持ちで心が高揚します、諺に人生はどれだけ多くの人と出会えるかで充実すると謂われています、そんな観点からみれば私は毎日素晴らしい人生を送って居ると思っています。 私の青春第2章は♪俺の人生〜上野発♪で始まりました、今日も店ではお客さんに負けないくらいにカラオケで心の演歌『上野』を唄いまくるでしょう
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