『下谷神社』
下谷神社は上野に在ります、私が棲んでいる町名は下谷、仕事先は上野、買い物散歩コースは浅草です、つまり私の日々の生活圏は昔を偲べる街なのです。 私は今回、仕事先のお店を直ぐ近くに移転しました、移転するにあたってお店の常連さん幾人かに移転先の清浄お祓いを勧められて、町内の下谷神社にお祓いをお願いしました。 引越しに先立って、神社に赴き「カシコミカシコミマオス」と祈祷を聴きながら頭を垂れてきました、社殿の中の静寂な佇まいに神妙な気持ちになり、玉串を捧げながら改めて精進する事に内心嬉しく思いました。 社殿の天井を眺めると大きな天井絵がありました、横山大観画伯の龍が描かれて居るのです、えっ!こんな処にこんな物が、と思われるのが此処界隈には沢山在る様です、そんな処を自分なりに東京ブラツ記で発見していくのも楽しみのひとつですね。 昔、現役で仕事をしている頃によく異業種交流勉強会が有り、その中で色々な講演会が有りました。 有名講演家、サクセスストーリー者、そして選り生活に密着し日々の生活を豊かにするには何をすれば好いか、等々お話が沢山有りました。 勿論今となっては全て忘れた様な、果たして身に着いたものが有っただろうか、等と思う程度です。 その中に『地域の神社仏閣、氏神さまを大切に考えよう』という様な内容のものがあった、それは宗教とか信仰という様な固い考えからくるものでは無く、一般庶民の生活に密接に関わる歳、季節など生活歳時記的なレベルで、森羅万象に神の存在を見出し、時にその神々に生活の指針を委ねる。 他力本願や困った時の神頼みでも有るが、大人はそれを解っている、悪い結果と思われがちな事態でも決して神々を恨むことは無い、むしろ自身の至らなさとこれからのご加護を納得して感謝するのです。 そんな素朴で従順な人々が祀る地域の神々に、素直にご加護を願う事は好ましいと思います。 むしろ自分や周りの人のことを思い、地域の人々がこの神々に集い心豊かな社会を築いていくのは大切な事だと思います。 この様な内容の講演だったと思います。 ちょっと偏屈な私ですが、そんな無心な気持ちを持って、皆様の勧めを重きに感じて従順に下谷神社の御札をお店の神棚に飾りました。 ところでお店の方は移転開店から三週間が経ち、皆様のお蔭さまで順調に推移しています。 常連さんに於いてはいち早く馳せ参じて頂き、以前の店舗に於いて二階への階段でご足労を掛けたお客様もぼちぼち戻り、新規のお客さんも一階なので覗き易くなったのか人数も増えてきました、ただ店のレイアウト上、手前のカウンターが一杯だと奥の方に空きが在っても「一杯だ!」とドアーを閉める人には閉口します。 今度の店は奥のボックス席も在り全部で二十人以上は入れます、皆様ご安心して奥までズズズィーーと入って下さい。 カラオケも最新式機種を設置し音もサラウンド方式とし二台のアンプを使い四台のスピーカーから出しています、お客様に選り気持ち良く唄って頂く為にレイアウトしました。 旨い酒に楽しいお話、そして気持ち良く唄い、豊かな癒しの空間を醸し出していきましょう。 これからも『上野 たちばな』を倍旧にも益してご指導ご鞭撻ご愛顧を宜しくお願い致します。
|